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模倣犯
今をときめく、宮部みゆきのベストセラー小説が原作とあっては公開初日にみないわけはいくまい。

あの大長編がどんな風に映画化されるのだろう。
いったい、SMAP中井がどんなピースをみせてくれるのだろうか。
雑誌やテレビで幾度となく宣伝されるたび、期待は高まっていたのだが、この小説が映画向きにようには思えず、半ば心配していたのだが。

案の定、ひどいものにしあがっていた。
久々に日本映画をみたが、ここまでつまらないものだとは。唖然。

原作は、登場人物の一人一人の心理描写がこれでもかというくらい詳細にかきこまれている。
栗橋浩実が犯罪に走る過程や、その地獄から救おうとする高井和明、
そして、冤罪に苦しむ高井の家族、
今回映画ではぱっとしなかったが、塚田真一の過去はそれだけでも十分ひとつの小説たるのだが、その辺がまったく無視されていて、
ただそのあらすじをなぞるだけ。

こっちは原作を知っているから、各エピソードの背景がわかる。
しかし、原作を知らないと、たぶんなんのことやらわからないシーンが続く。
あの長編をたった2時間の映画に収めるのは確かに難しいだろうけれど、
どれかひとつのエピソードでも、もっと丁寧に描いてくれればもっと違ってたのではないか。

なんのことやらわからないと、さもなにかがありそうに勘違いして、
映画館に何度も足を運ぶ人もいるかもしれないが、そこまでの映画とも思えないし。
この映画はいったいわれわれに何を訴えたいのか、理解に苦しむ。
演技だって、演出だって、けちをつけだしたらきりがない。

とここまで書いて思うのは、「スパイダーマン」とか「オーシャンズ11」をみたあとにこれほどだれかに何かをいいたくなるってことがなかったなあ、ってことだ。
つまり、ハリウッド映画なんて所詮、映画館をでたら、その映画を忘れてしまっているレベルのもの。
それはそれで娯楽としてはよいのだろうが、
しかし、この「模倣犯」は違う。逆説的になっているが、やはり問題作として認めてもよいのかもしれない。
でも最後のCGだけはもっとなんとかしてほしかったな。


映画をみたあとは、映画館内の「OUTBACK STEAK HOUSE」にて夕食。
店のロゴをみて、「この店、ハワイにあったなあ」と懐かしく、
早速はいってみることにしたわけだが、
海外チェーンのレストランだからか、どこからきたのか、外国客が多く、大画面モニタでサッカーがみられる雰囲気は、
日本のファミレスとはやはり違っていて、少し気分がかわってよい。
量ばかり多くて、ソースもアメリカナイズされているところまで似てなくてもよいんだけどな。

映画レビュー | 【2002-06-11(Tue) 23:57:35】
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モシュコフスキーのピアノ協奏曲
人口に膾炙された名曲ばかりじゃつまらない、
といって、聞いたこともないCDを買うのはちょっと勇気がいる。
というときには、いつもNAXOSレーベルを手にとる。
一枚1000円以下ならまあ失敗してもよいだろうってところだ。

最近購入したのは、モシュコフスキーのピアノ協奏曲。
モシュコフキーという作曲家自体はピアノの練習曲で知っている程度。
(弾いたことはないけれど。。ちょっと技術的には無理かな)
あとは、ホロビッツのアンコールで「花火」か。

でも、これが結構よい曲なのだ。
一聴して、美しいメロディーに浸っている間に終わり、
そして、またすぐに聞きたくなるような。
たまに、こういう掘り出し物にであえるのが、クラシックの醍醐味だ。
でも、ここまでわかりやすくのめりこめたのはカリンニコフの交響曲以来かも。

第一楽章から覚えやすいメロディーが美しく奏でられる。
このメロディーが変奏され、装飾されながらすすでいく。
ちょっとしつこいぐらいだが、聞いていて心地よいメロディーがくりかえされるのは悪くない。
ピアノ協奏曲というだけあって、ピアノがでずっぱりの主役。
オケはそのあとを邪魔しないように引き立てる。
といって、ピアノは自己主張するわけでもない。
(アルゲリッチが弾けばもっとめだつだろうけど)
たぶん、楽譜どおりひけば、それだけで感動させるようにできてるんだろうな。

ちょっと物悲しげな第二楽章。
そのままの気分でスピードをあげて第三楽章へ。
ここもピアノが大活躍だ。
かなりな技巧が要すると思われるが、メロディーラインは息の長いフレーズが続く。
転調がかさなり、気分が否応なくもりあがってくる。
こういうところがいいですねえ。。
ショパンより通俗だけど、ラフマニノフほど濃厚でもなくってところだ。
おきまりに盛り上がって「もう終わりかああ。。」と思ったら、なんと第4楽章が始まった。

これもまた、ずいぶん脳天気な楽章をもってきたものだ。
協奏曲としては、3楽章形式でもよさそうなので、これはデザートってところだろうか。
これも第4楽章の頭のテーマを表情をかえながら繰り返され、
かなり執拗だなあと感じたところで、第一楽章の頭のテーマが堂々と奏でられる。
これも一応循環形式なわけか。でも、この甘い曲はちょっとしばらく癖になりそうだ。

フィルアップは「異国から」とでも訳すのかな。(輸入版なもので自信がないが)
こちらは管弦楽の曲。これはこれで、それなりには楽しめます。

CDレビュー | 【2002-06-07(Fri) 23:58:10】
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