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ポリーニ オールショパンプログラム
5/10は待ちに待ったポリーニのピアノコンサート。
アシュケーナージ、アルゲリッチは何回か聞いたがポリーニは初めてなのだ。
18000円分とりもどすぜ。

運の悪いことに、ハワイからの帰国日にあたってしまったため、確実に間に合うか気が気ではなかった。
飛行機が成田に到着して、スーツケースの確保はハワイ同行の友人にたのみ、
関税を走りぬけ、急いで成田エクスプレスに乗り込む。
約一時間後、東京に到着。時間もないので、目的地であるサントリーホールまでタクシーを飛ばすことにする。
こういうときに限ってなかなかタクシーがこなくていらいらさせられる。
そして、開演10分間前の6時50分ごろ目的地に到着。ぎりぎりセーフ。

服はぼろぼろ、髪はぼさぼさで、
日焼けの顔で、リュックを背負って登場。
8時間のフライトの疲れが外見にもでていて、
クラシックのリサイタルにきているハイソなお客さんたちの間で浮いていてかなり恥ずかしい。
けれど、私の心配はこれまでの疲れがでて、公演中に寝てしまったらどうしよう、ってことだったりする。

舞台上にはピアノを囲むように扇型に席が用意されており、
その席にピアノの学生が着席し、演奏をきくらしい。
ポリーニを間近でみれるのはまたとない機会だろうが、
演奏とは違う緊張も感じるだろうなあ、とかどうでもいいことを感じる。

プログラムを買う時間もなく、ポリーニ登場。
オールショパンプログラムの第一曲目は幻想曲へ短調から。雪のふるまちを〜の原曲だが、
意外に普通の演奏で、エンジンがかかってないのかミスタッチも目立つ。
音色もそれほどクリアじゃないし、たまに弾き飛ばしている印象もうけて、
内心「これがポリーニか、だいじょうぶかなあ」と半ば心配し、がっかりしてしまう。
とはいうものの、この大曲を飽きさせずに、最後まできかせてしまう腕は確かだ。
次は夜想曲Op55の2曲。そして、舟歌、子守唄、スケルツオ3番と続く。
ショパンといえば、表面上は綺麗で美しいメロディーが多いのだが、
決してBGMにはなりえない強さというか主張があるということをいまさら感じる。
子守唄をひいてくれても、睡魔どころか、目をはなすことができない演奏になっていて、
スケルツオくらいまでくると面目躍如の演奏をきかせてくれた。

休憩中にプログラムを買い、後半がスタート。
前奏曲Op45、夜想曲Op27の2曲が続く。
0P27−2は、夜想曲の中でも私がたまにとりだしてひく、好みの曲ですが、
こういう本物の演奏を生で見聞きすると、勉強になります。
あっという間に最後の曲で、ピアノソナタ「葬送」。提示部を繰り返してたような気がしますが、楽譜はどうかいていたっけな。
ユニゾンのフィナーレはあいかわらず何をいいたいのかわかりませんが、
会場の雰囲気は最後にむかって高揚していくことは間違いなさそう。
私も幻想曲を聞いたときの不満はどこへやら。骨太のプログラムを十分堪能できました。
アンコールは、雨だれ、エチュードOp10-4、そしてバラード1番でした。
エチュードもため息のでるテクニックで、会場の拍手もすごかったですが、バラードを弾き始めたときには、私も内心びっくりして、
そしてありがたい気持ちになっておりました。
これは思い出深い曲ですからね。

スタンディングオベーションはちょっと大げさかなあと思いましたが、
あのポリーニを生で見れたということだけでも、
念願がかなったコンサートとなり、成田から急いで走ってきた甲斐があったと実感。
しかし、今日は長い長い一日だった。。。

コンサートレビュー | 【2005-05-10(Tue) 23:43:49】
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