ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナル管弦楽団
チャイコフスキー:イタリア奇想曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(ソロ:上原彩子)
ショスタコービチ:交響曲第5番「革命」
14:00〜 横浜みなとみらいホールにて
久々に桜木町に降り立つと、駅前は結構な人出。
この人間の多さは、選挙演説や、募金活動のせいではなく、
昨日今日と開催される横浜開港記念イベント−
夜には花火もあがる−からのようだ。そのためか、ゆかた姿の女性もちらほらいる。
暑くなったり涼しくなったりしているが、夏が近づいているということだ。
動く歩道と、延々ショッピングモール内をあるいて、みなとみらいホールまで。
もう少し駅から近いとありがたいのだが。
A席(12000円)で、1F席のほぼ最後列だが、割と見晴らしがよい。
当初はプログラムになかったが、1曲目にチャイコスフキーを演奏してくれるようだ。
チャイコスフキー、ラフマニノフ、ショスタコービチと
ロシアの正統派を三代、ロシアのオケで聞けるというのはうれしいコンサートになりそう。
ホールの入りはもう一つで、数列前とかはだれもすわってないなあとか思っていると、
一曲目のチャイコスフキーがはじまった。
冒頭の金管ソロから自己主張の強い、しかも安定した音程にまず驚く。
その後、弦がはいるとフルオーケストラがホール内に響く響く。
国内オケだととこうはいかないなあ、と圧倒的な差異を感じる瞬間だ。
その後の木管のソロも負けていない。
この曲自体はイタリアに滞在したチャイコフスキーの楽しい気分の自由な構成の曲だが、
非常に丁寧な演奏なので、小交響曲のような錯覚さえする。
曲が終わった瞬間、会場のそこここで聞こえるためいきやざわめきは、
だれもが同じような満足感を得たということなんだろう。
で、ラフマニノフ。最近は有名な2番より、3番が演奏会にのるほうが多い気がする。
最初のユニゾンはあっさり目にはいるが、その後のピアノのソロがよどみない。
ただ、オケがなりすぎるので、ピアノが弱音のときは音がきこえないのが難。
(と思ったが、休憩中、ピアノが力強いといっている感想が聞こえてきたから
座席にも関係があるのかもしれない)
1楽章、3楽章でオケとの入りが乱れたたのも惜しい。
しかし、この長大で、構成も技巧的にも難しい曲をここまでまとめているのはたいしたもの。
なんといっても彼女のテクニックが圧倒的にすごい。ミスもないし、乱れもない。
チャイコフスキーコンクール第一位というのはだてじゃない。
技巧的には、以前生で聞いた小山実稚恵さんよりうまいかも。
あとは、ダイナミックスかなあ。でも、こちらもブラボーの嵐だ。
休憩をはさんでショスタコービチ。この曲は生できくのは初めてだが、
お国物だし、オケがうまいのはそれまでの曲でわかったので、その期待にこたえた演奏。
深刻な重い曲なので、アンサンブルがうまいというだけじゃ物足りないのだが、
第3楽章のラルゴなど、こちらまでその深刻さが直接伝わり聞いていて息苦しいほど。
第4楽章の勝利の行進の部分も、冒頭のラッパのファンファーレがちょっと遅めだったので
このスピードだとちょっとなあ、と感じた瞬間に、予想以上にスピードアップ。
で、この調子で最後まで盛り上がる。あまりの音圧に圧倒されながらも、乱れない演奏。
プレトニョフの指揮も全然乱れず、どこまでも冷静なのがショスタコらしくて怖い。
終わった瞬間に隣の人がブラボーをいっていた。国内オケとはレベルが違う。
アンコールはヨハンシュトラウス。ちょっと緊張がほぐれ、もう一曲は、
ハチャトリアン。こちらは打楽器の勢いにのせて、オケも客席も大いに盛り上がった。
こういうのをきくと、若いオケなんだなと思い出させる。
このオケ、ロシア史上初の民営オケということだけれど、演奏レベルの高さから、
ロシアの懐の深さ、層の厚さがうかがいしれるというものだ。
チャイコフスキー:イタリア奇想曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(ソロ:上原彩子)
ショスタコービチ:交響曲第5番「革命」
14:00〜 横浜みなとみらいホールにて
久々に桜木町に降り立つと、駅前は結構な人出。
この人間の多さは、選挙演説や、募金活動のせいではなく、
昨日今日と開催される横浜開港記念イベント−
夜には花火もあがる−からのようだ。そのためか、ゆかた姿の女性もちらほらいる。
暑くなったり涼しくなったりしているが、夏が近づいているということだ。
動く歩道と、延々ショッピングモール内をあるいて、みなとみらいホールまで。
もう少し駅から近いとありがたいのだが。
A席(12000円)で、1F席のほぼ最後列だが、割と見晴らしがよい。
当初はプログラムになかったが、1曲目にチャイコスフキーを演奏してくれるようだ。
チャイコスフキー、ラフマニノフ、ショスタコービチと
ロシアの正統派を三代、ロシアのオケで聞けるというのはうれしいコンサートになりそう。
ホールの入りはもう一つで、数列前とかはだれもすわってないなあとか思っていると、
一曲目のチャイコスフキーがはじまった。
冒頭の金管ソロから自己主張の強い、しかも安定した音程にまず驚く。
その後、弦がはいるとフルオーケストラがホール内に響く響く。
国内オケだととこうはいかないなあ、と圧倒的な差異を感じる瞬間だ。
その後の木管のソロも負けていない。
この曲自体はイタリアに滞在したチャイコフスキーの楽しい気分の自由な構成の曲だが、
非常に丁寧な演奏なので、小交響曲のような錯覚さえする。
曲が終わった瞬間、会場のそこここで聞こえるためいきやざわめきは、
だれもが同じような満足感を得たということなんだろう。
で、ラフマニノフ。最近は有名な2番より、3番が演奏会にのるほうが多い気がする。
最初のユニゾンはあっさり目にはいるが、その後のピアノのソロがよどみない。
ただ、オケがなりすぎるので、ピアノが弱音のときは音がきこえないのが難。
(と思ったが、休憩中、ピアノが力強いといっている感想が聞こえてきたから
座席にも関係があるのかもしれない)
1楽章、3楽章でオケとの入りが乱れたたのも惜しい。
しかし、この長大で、構成も技巧的にも難しい曲をここまでまとめているのはたいしたもの。
なんといっても彼女のテクニックが圧倒的にすごい。ミスもないし、乱れもない。
チャイコフスキーコンクール第一位というのはだてじゃない。
技巧的には、以前生で聞いた小山実稚恵さんよりうまいかも。
あとは、ダイナミックスかなあ。でも、こちらもブラボーの嵐だ。
休憩をはさんでショスタコービチ。この曲は生できくのは初めてだが、
お国物だし、オケがうまいのはそれまでの曲でわかったので、その期待にこたえた演奏。
深刻な重い曲なので、アンサンブルがうまいというだけじゃ物足りないのだが、
第3楽章のラルゴなど、こちらまでその深刻さが直接伝わり聞いていて息苦しいほど。
第4楽章の勝利の行進の部分も、冒頭のラッパのファンファーレがちょっと遅めだったので
このスピードだとちょっとなあ、と感じた瞬間に、予想以上にスピードアップ。
で、この調子で最後まで盛り上がる。あまりの音圧に圧倒されながらも、乱れない演奏。
プレトニョフの指揮も全然乱れず、どこまでも冷静なのがショスタコらしくて怖い。
終わった瞬間に隣の人がブラボーをいっていた。国内オケとはレベルが違う。
アンコールはヨハンシュトラウス。ちょっと緊張がほぐれ、もう一曲は、
ハチャトリアン。こちらは打楽器の勢いにのせて、オケも客席も大いに盛り上がった。
こういうのをきくと、若いオケなんだなと思い出させる。
このオケ、ロシア史上初の民営オケということだけれど、演奏レベルの高さから、
ロシアの懐の深さ、層の厚さがうかがいしれるというものだ。

